本当の友達




結果は────若葉が選ばれた。


当たり前、なのかもしれない。


私より若葉のほうが圧倒的に人望がある。


だから私が落ちたことはしかたのないこと。


そう、わかっているのに。


"なりたかった"


そう、思った。


表舞台に立ちたいと思った。


でも、落ちてしまったから。


私は歌声委員になった。


音楽の授業のときには仕切ることができるし、それに、1年の後期にやりたかった委員会でもあったから。


ソプラノのパートリーダー。


アルトは誰だろう……と先行きを見守っていると、衝撃的な人物が選ばれていた。


「莉乃……?」


莉乃、だった────。


どうして、莉乃が?


莉乃は1年のときはずっとソプラノだったのに……。