『なんでも、ないよ』


嘘、なんでもないわけがない。


『本当?』


『うん』


嘘、本当は話したい。


でも、それは言えない。


『そういえば、美玲って絵上手いよね?すごいね!』


『そうかな?ありがとう!』


『どうやったらそんなに上手くなるの?』


ちなみに、私は自分では絵を上手いとは思っていない。


普通だと思う、うん。


『う〜んとね、写し絵してたら、いつのまにか?かな』


『すごっ!!』


『そんなことないよ。私は絵より小説書くほうが得意だからさ。』


……………さりげなく言っちゃった。


"得意"って。


『そうなの!?って、そういえば小説見せてもらってない!』


『……………あ、』


『見せて〜!』


……………すっかり忘れてた。


私は小説をスクショ(スクリーンショット)して、萌花に送った。


合計、17枚ほど。


少ない、けど、だって途中なんだもん。