実行委員の仕事はあまりない。


司会進行、音響、照明、群読、だ。


群読とは、小学校でいう別れの言葉のようなもの。


そんなに難しいことではないらしい。


クラスごとでセリフがわかれているから少しくらい声を出さなくてもバレないよね。


私はこういうの、苦手だから。


そういえば、私はしばらく部活に顔をだしていない。


具合が悪いとは、言ってあるけど、実際それほどでもないし。


ただ単に、部活に行きたくないだけ。


あの空間にいたくないだけ。






「今日は部活、くる?」


ゆかりは毎日、私にこう言ってくる。


その度に私は、「ごめんね」と返す。


「予餞会も近いし……吹奏楽、発表するから、たまには練習に顔……だしてね?」


「うん…………たま、には……。」


発表、か…………。


私には、発表する資格なんてないのかもしれない。


ろくに練習もしないで、ろくに部活にも、でなくて。


全部、全部、中途半端で。


私……………生きてる意味、あるのかな。


最近、そう考えるようになった。