生徒会室に行くと、既に何人か集まっていた。
先生もいて、私達が最後のようだった。
私は後ろの方にゆかり、千波と一緒に
座る。
説明はあまり聞かなかった。
対して難しいものでもなかったし、係決めも簡単に済んで、あとはそれぞれ作業をするだけ。
「ゆかり、これ終わったら何をすればいいの?」
「えーとね、千波の手伝いをしてくれる?」
「わかった。」
私はゆかりに対してなら、普通に話せるようになっていた。
千波に対しては他の人達と同様で、どこか挙動不信のような感じだ。
気を許せる相手が、もうゆかりしかいないということに、私は気づいた。
ゆかりにとって私は、友達…………ではないのかもしれない。
ただのクラスメイトとしか見られていないと思う。
友達として見られてはいないと思う。
それはきっと、莉乃も同じはず。
私のことなんて、きっと、もう、忘れているよね。
「千波。何か手伝うこと、あるかな?」
「あー、じゃーこれよろしく。」
「うん、わかった。」
千波から仕事を受け取り、私は作業を勧めた。