「え?」


ある日の午後だった。


それは、突然のlineだった。


『ごめん。ペア画やめるね。』


私の心を壊す、言葉だった。


『ごめん……ブロックしていいから…』


理解するのに、とても時間がかかった。


理解したときには、莉乃を怨みたくなった。


なんて返信すればいいんだろう。そのことで頭の中が埋まった。


気づいたときには、手が動いていて返信をしていた。


『さよなら。』


そう、一言で。


この関係が崩れる合図だった。


莉乃は、私のことをよくおもっていない。


きっと、私がバレー部を辞めたからだ。


私だって好きで辞めたわけじゃない。


皆が皆、私を嫌な目で見るからじゃない。


莉乃は明るくて、周りには自然と人が集まるタイプだった。


私は、その真逆だ。


人だかりについて行くタイプだった。


それが、決定的な違いだった。


莉乃と私は、別の世界の人間だ。


それは、すぐわかった。