"中学校"という新しい場所に希望を抱いていた、あの頃が。
とてもとても、昔に感じて。
とてもとても、儚く感じた。
「私の取り柄は……この仮面だけだもんね……」
誰にもばれないように。
平気なふりを突き通す。
笑わなくて、泣かなくて。
人形を、貫き通す。
バレちゃいけないから。
絶対に。
ゆかりにだって、莉乃にだって。
誰、にも───。
それからというもの、私は部活を休みがちになった。
体調が悪いと顧問に言い、休むのが日課になっていた。
休む日は、先輩2人と麻衣と一緒に話して帰る。
そのため、親にバレることはなかった。
今は、麻衣がいるから、私は放課後暇じゃない。
部活に出てないことが親にバレる心配もない。
昔は嫌いだった麻衣も、今となっては大きな存在だ。
"相談室"という、第2の部活の場所も、見つけた。
先輩2人と、麻衣と、私で、いつもいつもバカやって、騒いで。
毎週水曜日だけの、部活。



