そんなのは、嫌だ。


なんとかしてこの状況を変えたい。


でも、どうすれば?


わから、ない────。










「おぉ!千波とゆかり当選したんだね!」


「あたし千波に入れたんだ~!」


「あたしも!」


気がついたら、選挙も終わっていて。


時が過ぎるのははやいと改めて実感した。


先日行われた、生徒会役員選挙。


当選した者は喜び、落ちた者は悲しむ。


私は選挙管理委員という立場だったから、開票したのは私だ。


そのときわかった。この選挙で当選した人は、皆の好感度が高かった人達だと。


落ちた人達は、皆少々陰口を叩かれている人が多かった。


隣のクラスの小桜 幸夏(サヤカ)と、千里。


この2人が落ちた理由は、恐らくそれであろう。


小桜さんは、元々口がきつく、皆から目の敵にされることが多かったらしい。


千里は、思ったことをなんでもいう性格からだろう。


2人とも、似ているのだ。


仕方ないか、と私は小さくため息を漏らす。