つまらない、部活の毎日。
"辞めたい"
そんな言葉が脳裏に浮かんだ。
前々から考えていたことではあるが、今となってはすごく現実的だ。
「こーい!………はい!」
「ナイスカット!」
体育館に行くと、いつも通りの練習をしている部員がいた。
私は部室で練習着に着替え、準備運動を済ませてから、練習に参加した。
今日は先輩とキャッチボールをした。
先輩は上手いから、足を引っ張らないようにしないと、と頭の中をグルグルさせながらキャッチボールをした。
正直、莉乃たちとやるより気が楽だ。
─────「はあ…………」
家に帰って早々に私は深々とため息をついた。
いろいろな意味を含めて。
選挙管理委員としての仕事。
そして、部活。
莉乃との関係。
頭の中で、グルグルと交差する。
本音はどうなのだろう?という疑問ばかりが頭に浮かぶ。
話したところで、なにもかわらないのは目に見えている。
ならば、どうしろというのか。
ずっとこのまま、誤解したまま過ごすというのか。