「うん。」
廊下に出ると、担任と他の班の代表が揃っていた。
先生が代表の人に「このなかでやってもイイという人はいますか」と聞いた。
私はおずおずしつつも、手を挙げてみた。
手を挙げたのは、私だけだった。
これもう、決定かな?
案の定、私に決まった。
なんか今年多いいな。
こういう係やるの。
まぁ、頑張ろ。
放課後集まりあるらしいし。
選挙に立候補する人の相手しなきゃいけないらしいし。
誰が立候補するのかな。
この、生徒会選挙に。
少し……楽しみにしていよう。
*
「美玲!」
昼休み。早速といっていいほどの時間に、2人の女の子が私のところに来た。
「うち選挙立候補したいんだけど!」
そう言ったのは、私と同じくクラスの書記をしている、永井 千波(チナミ)だった。
「あのさ、あたしも立候補したいんだけど」
そう言ったのは、このクラスの副級長を務めている、木戸ゆかりだった。
2人共、偉いなぁ~と内心関心した。
「じゃぁ、先生から紙もらってくるね。」
立候補する人がでたら、私達選管は生徒会の先生に紙をもらいにいかなければいけない。
少々、面倒なところだが。