「うん。」


廊下に出ると、担任と他の班の代表が揃っていた。


先生が代表の人に「このなかでやってもイイという人はいますか」と聞いた。


私はおずおずしつつも、手を挙げてみた。


手を挙げたのは、私だけだった。


これもう、決定かな?


案の定、私に決まった。


なんか今年多いいな。


こういう係やるの。


まぁ、頑張ろ。


放課後集まりあるらしいし。


選挙に立候補する人の相手しなきゃいけないらしいし。


誰が立候補するのかな。


この、生徒会選挙に。


少し……楽しみにしていよう。








「美玲!」


昼休み。早速といっていいほどの時間に、2人の女の子が私のところに来た。


「うち選挙立候補したいんだけど!」


そう言ったのは、私と同じくクラスの書記をしている、永井 千波(チナミ)だった。


「あのさ、あたしも立候補したいんだけど」


そう言ったのは、このクラスの副級長を務めている、木戸ゆかりだった。


2人共、偉いなぁ~と内心関心した。


「じゃぁ、先生から紙もらってくるね。」


立候補する人がでたら、私達選管は生徒会の先生に紙をもらいにいかなければいけない。


少々、面倒なところだが。