だから。


「あれ?美玲ちゃんあまり?あ、じゃぁ琉菜達に混ざってやってくれる?」


そう、先輩に言われる。


こんなの、もう当たり前になってる。


「………わかりました。莉乃、ルナ、よろしくね。」


琉菜と莉乃は、一瞬は戸惑いながらも、OKしてくれた。でも実際は、多分、違う。


きっと、2人でやりたかったんだ。


「…………ごめんね」


私は2人に聞こえないほどの声で吐いた。


3人でやるときは、私の心は憂鬱になっている。


2人でやりたいアピールを常にしてくる為、私は結局1人でやるような感じに。


こんなのもう、慣れたけどさ。


その日の夜、私は莉乃にメッセージを送った。


『どうしていつも嫌な顔するの?』


返事はすぐにきた。


『何のこと?』


『キャッチボールのことだよ。』


莉乃は、具体的に言わないとわからないほどの鈍感だ。