本当の友達


でも、そうか。無視されてなんかないのか…。


「この事、顧問の先生は気づいてる?」


「……知ってます。母に話して、1度先生と話しました。
なので表立って何かをしたりはないですが、仲良くもしていません。」


「知ってるなら、余計このままじゃ演奏に悪影響になるね…来年のコンクールも危ういよ。」


「……そんな」


小桜さんが私のことを好きになるなんてないだろうし、どうしたらいいんだろう。


謝ってもらったって結果は同じだ。


無理やり終わらせたって後に遺恨が残るだけで、他に被害を受ける人がきっと出てくる。


だから私が標的の今の状況が1番いいと思った。