「部長!合奏ばっかりじゃなくて休憩しましょうよ〜!!」


…始まった。


1年がこういうとだめなんだよな…小桜さんは今は私をハブることに夢中だから、きっと練習よりもお喋りという名の悪口を言う。


「いいね〜何する?しりとりでもしようか?」


私たち中学組は高音パートと低音パートと2つに別れて練習をしているため、ゆかりはここにはいない。


ここにいるのは、私と話さない部員だけだ。


終わった、と思った。


水筒もう少し大きいの持ってきていれば、飲むふりで時間潰せたのにな…とか。
今日サボればよかったな…とか。
今先生が入ってきたらよかったのにな…とか。


色々考えてたら頭が痛くなってきた。


「ん〜りんご!はい次、渚!」


「はーい!ごま!那美!」


「え〜と、まくら?」


楽しそうにやってるけど、きっと私の番はこない。