あれから数日。結局ゆかりには話さないまま部活には顔を出していた。


そして今日は市内の高校の吹奏楽部の先輩達との合同練習の日だった。


市内にある高校はひとつだけのため、この中学からも半数は進学するので、学校ぐるみで交流がある。


吹奏楽の交流はここ数年なかったのに、顧問が働きかけた結果、実現したらしい。


正直、しなくてよかったのにと思う。


合同練習といっても、
私たち中学生のパート練習、
各パートの先輩達との合同練習、
中高生合わせた合同合奏の3部構成になっている。


つまり、先生が見ていない私たちだけの練習時間があるということ。


それだけで私は心構えが必要だった。