本当の友達




翌日、私は莉乃をバレー部に誘った。


莉乃は了承してくれた。


でも、鈴もついてくるとかなんとか。


まぁ、いいけど。


──────…「バレー部楽しかった~」


バレー部への仮入部は、莉乃にはすごく好評だった。


「バレー部入りたいなぁ~みれいは?」


「私も。バレー部入ろうと思う。」


「じゃあ、一緒に頑張ろ!」


「うん。頑張ろう!」


莉乃の同じ部活に入れる。


それだけで私は嬉しかった。


寂しさも、辛さも。


全て、乗り越えられる気がした。


隣にいてくれるなら。


これからも、私は居場所を失わずにすむ。


でもそれは、簡単なことなのだろうか。


それは、まだ。


────わからない。