私は重い足を動かして、学校に来ていた。


行きたくもない、部活に。


今日は午前中練習で、練習が終わったあとは、萌花と遊ぶ予定になっている。


私が萌花と遊べるなんて、夢にも思わなかった。


lineで話しているときに、「今度遊ぼ〜いつ空いてる?」と聞かれ、そのまま話が進んでいったのだ。


部活に行くのは嫌だけど、午後に萌花と遊べるから、まぁいっかな。


音楽室のある4階へと足を運ばせるけれど、それはどこかおぼつかないもの。


“学校”を、“音楽室”を、“部活”を。


私自身が、拒否している。


家を出て、学校に近づくにつれて、お腹が少しずつ痛んでくる。


校舎に入れば、吐き気が襲ってくる。


音楽室についたときには、もうフラフラになる。


でも、そんな私の体調に気づく人なんて、誰もいないわけで。