本当の友達




このクラスは24人。


学年でも47人。


全校生徒でも200人以下という、少数の学校だ。


顔見知りの人ばかり。


違うのは、生活する場所。


きっと、大丈夫だ。


きっと、きっと────。



「おい糞」


左側から突如飛び交ってきた言葉。


さっきと同じく、アイツだろう。


「はぁ?なんだよ。つか糞って呼ぶな!」


「あ~あお前と隣なんて運悪すぎだろ。早く離れてぇもんだぜ」


「それはこっちの台詞だ!」



女子たちの塊から抜け、アイツのところに行き、一発かましてやった。


小学校の頃からずっと同じクラスで、ずっとこんな感じだったから、言い争いなんて日常茶飯事。


言い争いしない日、っていうのが、すごく珍しいかもね。


あ、そんなことは置いておいて。


「よろしく~!うち瑠偉!」


「うちは梨華。よろしくっ!」


「瑞穂だよー!よろしくね~!」


『よろしく!』


こっちの面子とあっちの面子の自己紹介が終わったみたい。


私は…さっに友達に紹介してもらったからまぁいいか。