そんな言い合いも私の中じゃ唯一素の自分を見せれる貴重な時間。
なーんて、言ってる場合でもないか。
「よろしく~!」
「名前なんて言うの~?」
「佐々木 萌花(モカ)、こっちは楯山 琉菜(ルナ)。んでこっちは園原 ゆかり」
どうやら他の小学校の子のところに行っているらしい。
私も一応そこに混ざる。
あ、そういえば私と同じ名字の子いたんだ!
小学校のときは、同じ名字の子なんて1人しかいなかったから、楽しみだなぁ~、なーんて、思ってたけど、どうだろ?
ってね。うちらの学校、市内で一番といっていいほど人数が少ない。
だから、違う小学校の女の子も、クラスには三人しかいない。
名前覚えるのは、簡単だった。



