本当の友達




リコーダーなら人並みにできるから、練習しなくても多分大丈夫。それよりも問題なのは麻衣だ。


麻衣はリコーダーが大の苦手であって、人並み以下にもほどがあるくらいだ。


きっともめる。練習中に。


そして、私のその予感は、見事に的中してしまったのだ。












「あれ、麻衣は?」


放課後。部活の時間にリコーダーを練習することになり、私は日直で少し遅れて音楽室がある階の4階に行った。


でも、何故かそこに麻衣の姿だけがなく、私は疑問に思った。


「麻衣なら隣の部屋で1人で練習してるよ。自分だけできてないから練習したいんだってさ。」


小桜さんが呆れたように言った。


私はそうなんだ、と納得し、自分も練習を始めた。


練習中、2人はずっと喋っていて、全く集中できなかった。


さらに小桜さんは私のほうをチラチラと細い目で見て、小声でなにかゆかりに耳打ちをしている。


……………うざい。すごくうざい。


練習してほしいんだけど。なに喋ってんの。