でも、そのときに事件はおこった───。
若葉が、手紙を盗み見したのだ。
『ごめんね』と一言しか書いていないメモの手紙を。
若葉はしつこく私に聞いてきた。
私は仕方なく話した。
そうしたら、一方的に若葉は怒って私を責めた。
私も悪かったとは思う。
でも、若葉が何も悪いわけがないと思った。
私はこれ以上大事にしないためにも、若葉に謝った。
『ごめんね。なんか、莉乃をとられて、悔しかったみたい。』
若葉に、私はこう言った。
『謝んなくていいよ、美玲だって上手いじゃん。今度一緒に絵書こうね。』
これで、終わった。
終わったんだ。このことは。
私は若葉を気にしないことにしたのに。
それなのに。
どうして、ことごとく私の邪魔をするの……?
ひどいよ……若葉。



