私はため息を着くと、そっと真っ黒な少し硬い髪の毛に触れる。


太一はぴくりとしたけど、何も言わない。


それをいいことに私は頭を撫でる。


心の中では


子供みたい。よしよーし、機嫌直して


って言いながら、こぼれそうになる微笑みを堪えて楽しんでいた。