「・・・聞いてた⁇」

恐る恐る高野に聞いてみた。


「・・・」

でも、高野は黙ったままだった。


(最悪だ〜‼︎)

誰にも、内緒だったのに高野にばれてしまった。たぶん…


「・・・お前、その歌」

(やっぱり、聞いてたー!)


「…な…なんのこと?」

知らん振りをしてみた。でもー

「・・・とボケるな!
あんな歌聞いたことなかった」

「はぁ〜」

いつも、幸せが逃げるからっと思ってため息は出さないように、しているのだけれど、今回は出さずには、いられなかった。


「・・・ため息は幸せ逃げるって」

(誰のせいだと!)

「っで、なにしてたの⁇」

私が言おうとしたら、どんどん高野から質問がくる。

(…こいつ、だったら大丈夫…かな?)

「・・・今から、話すことは全て本当の話だから、真剣に聞いてね」

そう言って、私は高野に過去の話をし
た。