自然と 握るこぶしに力が入る。 何もかも忘れて、 後悔だけが 心の中に広がっていく…。 「うっ……。」 頭に痛みが走る。 後悔している時間も 俺にはないことが、 告げられる。 前を向いて、 インターフォンを押した。 少ししてから、 綾の母親が インターフォンに出た。 「鈴木ですけど、 今大丈夫ですか?」 頭痛はどんどん 頭の中で膨らんで、 話すのもえらくなってくる。