俺は綾と手をつないで

リビングに降りて行った。


「珍し…。誰もいないなんて。」


日曜日なのに、

家には誰もいなくて

俺は綾と

二人っきりだということに気づいた。


「そう言えば、
修君寝てたから知らなかったよね。
修君のお兄さんが
家族みんなを連れて
どっかに行ったよ?」


綾はそう俺に説明した。


「そっか。
それにしてもお腹すいたな…
俺料理作れないし…。」


俺がそう呟くと、

綾は俺に聞いてきた。


「キッチン借りても良い?
私が昼ご飯作ってあげる!」


「昼ご飯?え…もう昼…?」


俺は綾の言葉に驚いて尋ねた。


「うん、もう11時だよ。
修君ぐっすりだったからね。
疲れてたんだね。」