でも その時俺は 今はつけるべきじゃない。 そう思った。 ちゃんと綾に話して、 それから指輪をつけよう。 俺と綾にとって 本当に大切な誓いだから、 こんな中途半端な気持ちで つけたりしちゃだめだ。 そう思って俺は、 指輪をポケットにしまった。 ポケットにしまってから 一度だけ目を閉じ 深呼吸をした。 そして、 自分の心に誓った。 『もう二度とこの誓いを忘れない』 俺の意志で何かが 変わるわけもないけれど それでも俺は 心に堅く誓った。 そして俺は、 もう一度部屋を出た。