気付かないうちに、僕の頬を涙が伝っていた。

「バカやろう!!これは涙じゃねえの!!汗だ汗!!」

僕がそう言うと君は満面の笑みを僕に見せてくれた。

二人で涙を流しながら最高の笑顔で笑った。

やっと二人で心から笑いあえた。

これでやっと進める。

お互い、それぞれの道を歩んでいける。

そう思ったとき、最後の線香花火のたまが地面に静かに落ちた。

僕は線香花火のたまが地面に落ちた時に心に誓った。

これからは君の彼氏ではなく、応援者として君を影から応援していこうと。