二人だけのあの場所まであと少し。 あと5分もすれば君の元につく。 そう思うと自然と僕の足は早く動きはじめた。 学校の帰り道にゆっくり歩いた二人の一本道を今、一人で一生懸命に走る。 そして明日のこの時間には一人でこの道を歩くことしかできない。 まるで僕の未来を示しているかのようだった。 やがて一人で歩くことしか出来なくなるなら、せめて今は一人で精一杯走ろうと。 二人で手を繋いで歩こうと。 僕は大きな木の近くにまでやってきた。