「なぁ、もっとこっち来いよ」 ベッドの上にいるケント君の声に、あたしはドキドキしながら少しずつ近付いた。 「もっとこっち」 伸びてくる手が、あたしの手に優しく絡んでいく。 もう、今日こそ覚悟しなきゃいけないかも。 ベッドに引っ張られるように掴まれた手。 目と目が合うと、ケント君はニッと笑いあたしにそっとキスをした。 優しく触れる唇。 その瞬間、この数日の不安が一気に消えていった。