「あたしも…っ…また吉岡に会えて…よかった」



泣きながらあたしが言うと、クスッと笑った吉岡は隣で空を見上げた。



「やっぱこっち戻ってきて正解だったな…向こうにいたら俺…今みたいに笑えてなかったと思うし」




大切な人を失った痛みは同じで。

あたしたちはまだ、たくさんの後悔を背負ったままで。


きっとこれからも、幾度となく振り返ると思う。

立ち止まって振り返って、また涙を流すこともあると思う。



だってあたし達の後悔は、絶対に消えない。



だけどこれからもずっと。

あたし達は、何度泣いても何度悔やんでも。


この後悔を背負って、生きていく。


空から見守ってくれている大切な人のためにも。

これからも…生きていくんだ。