ドタッ!



いきなり制服の裾を引っ張られた水沢君は、勢いよくその場に尻もちをついた。



「……って~っ……!」



お尻をかなり強打したらしく、その場にしばしうずくまる。



「……って…んめ~っ!」

「キャッ!」



突如怒りの形相で振り返った水沢君に驚き、思わず悲鳴をあげてしまう私。



「『キャ』じゃね~んだよ……、『キャ』じゃっ!」

「ひぃ~っ……!」



切れ長の瞳ににらまれ、あまりの怖さにうまく言葉が出てこない。


そんな私にはおかまいなしに、更に水沢君がまくしたてる。