「……っ! い……たたぁ……っ」



おもいきり頭から地面へ突っ込んだ私は、とっさにかばって出した手をもう一度支えにし、うつむきながら体を起こした。



混乱して状況が把握できない頭を正気に戻すため、大きくかぶりを振る。



ようやく冴えてきた頭に安堵し顔を上げたその先には……引きつった表情で固まっている水沢君の姿があった……。