「―――― ……っていうことがあったんだけど、明里は彼のこと知ってる?」 しどろもどろになりつつも、ようやく話し終えた私を見るなり、妙に目をキラキラさせた明里がガバッと勢いよく抱きついてきた。 「どどどど、どうしたのっ!?」 わけがわからない私は、明里の腕の中でジタバタと必死にもがく。 けれどそんな私にはお構いないとばかりに、興奮した様子の明里がキャッキャしながら声をあげた。