ドクン……ドクン…… さっきのはもしかしたら私の見間違い? ドクン……ドクン…… それともまだ悪い夢の中? 現実を受け止めることができずに、必死で逃げ道を探す。 けれど、どう考えたって大好きな潤君の姿を見間違えることなんて絶対なくて……。 やり場のない悲しみが私を体ごと覆い尽くし、息をすることさえ苦しかった。