あなたがいたから、幸せでした。



ダダダダッ


階段を急いで上がって部屋に入り、

私はドアにもたれかかった。


「はぁ」


つくづく私は馬鹿だな、と思い、

ため息があふれる。

自分が何をしたいかも、

分からなくなっちゃって。

でも、学校に行かないとね。

あの人に、あの男の子の事が分かるかもしれないから。

名前も知らない。

顔も知らない。

あの男の子だって分かるには、

全然情報が足りない。

けど、声なら分かる。

あの声は、忘れられないもの。