拓馬、私。


拓馬に気持ちも伝えてない。


〝好き〟って、言ってない。


拓馬がいなくなったのは、一瞬だった。


拓馬のお父さんらしき人物が

入って来たと思ったら。


直後、力尽きたように拓馬が。


私は見ているだけだった。


ついさっき病院に来て、

それからしばらくして、

拓馬のお父さんが来て。

その後すぐに拓馬がいなくなったなんて、

死んでしまったなんて、

考えたくないよ!!


「ねぇ、優夏ちゃん。」