あなたがいたから、幸せでした。



『今日は疲れたな。』


誰もが思うような夏空。


休み時間、教室にまで暑さが伝わる。

ミーンミーン

と、セミがせわしなく鳴いている。


『たくまー!』


遠くから俺を呼ぶ声がしたと思ったら、

俺の大親友の佐伯 祐矢(さえき ゆうや)だった。



『何だよ』


とりあえず1言言って、祐矢の元に近付いた。


あ~、暑いなぁ・・・


そう思っていたため、

うまく思考が回らなかった。


『おいっ、拓馬!

おまっ・・・、ちょっ、しっかりしろよ!!!』


何を言ってるんだ、こいつは・・・

そう思えたのも、一瞬で。