うわー、長センマジっすか・・・


と、そんな事をほざいてる岡田君。

でも、あの問題は基礎中の基礎だよ?

私にとっては、だけど。

岡田君は、頭をかきながら黒板へと向かう。

簡単、簡単。


「うっ。

長セーン、こんなの解けませんってばー」


そういう岡田君は無邪気で、面白い。


「そーだな、じゃあ今度は寝んなよ?」


長元先生は、岡田君にそう一押しした。

岡田君が席に着いたところで、


「じゃー、この問題を誰か・・・」


なんて事を言い出した。

面倒だから、と私は知らないふりをしておいた。

––––––はずなんだけど・・・