あなたがいたから、幸せでした。



そんな時。

歩き疲れて、泣き疲れて、


もう何もできない


そう思った時。

奇跡が起きた。

前触れの無い奇跡で。

私の目の前で、

声がしたんだ。


『生きろ』


と。

もう、いなくなっちゃいたい、と考えてる時だったから。

つい、その声がした方向に目を向けたの。

そうしたら、1本の力強い手だけが、

私の方にさしのべていた。

真の闇で、なーんにも見えないはずなのに。

その手は光り輝いて見えたんだ。


ポウッ


と光るそれは、温かそうだった。