なんで来たの?なんでいたの?
あんなに酷い事言ったのに?
それでも助けてくれるの?
ヒーローだから?何で?分からない。
聞きたい事はたくさんあるのに…。
言葉が…出ないの…。

パチン…。パチン…。
私は1人地道にパンフを閉じる。

「はぁ〜もう8時か…。」

でもあまり早く家に帰りたくない。
お母さんが泣いた日からあまり話さない。

はぁ〜。
しかし…まだまだある…。
本当に今日中に終わるのかな?

う〜ん。
まぁいいや考えるより手動かそ。

「誰!?」

急にドアが開いた。
入って来たのは…

「辻田くんと…早風くん。」

「あれ!?中原どうしたの!?まさかいじめ!?」

大量のパンフを見て驚く辻田くん。

「ち…違うよ〜!」

なんでいじめになるの!?

「それよりこんな遅くにどうしたの?」

「俺がノート忘れてさ。怖いからついてきてもらったんだよね〜」

「で?中原は?こんな遅くまで…。」

「先生に今日中って頼まれたから…。」

「押し付けじゃん。この量。」

呼んだの辻田くんだけどね。