空の彼方




「そっか!きみには絶対何かスポーツをやった方がいいって思ってたから



俺も男バスに入部したって言ってもらえてすごく嬉しいよ。



こうやって一歩男バスのマネージャーのおかげで踏み出せたんだったら



一心になってバスケを頑張ってった方がいい!



やっぱり、スポーツに熱中できるってすごく楽しいし、



辛くても結果を出せれば、また次の目標を立てて頑張ろうって思えるから!



たださ……」



山下先輩は少し目線を下げた。



俺はどうしたんだろうと思いながらも話を待つ。



風がサーっと吹いて、木に生えている葉っぱもザワザワと動いて音を出して



太陽の光が葉っぱの間を通って……



風が通り過ぎた時、山下先輩はまた話し出した。