「……怪我したんですか?」
俺は話を振ってみた。
なぜなら俺に声を掛けて来た人のことをクラスのサッカー部の友達が話していたことが急に思い浮かんで
あの2年生でサッカー部のエースのになった山下先輩だって気付いたから。
「あぁ、大したことねぇんだけどな。
ゲーム中に相手選手と接触プレイした時に
ちょっと足にヒビが入って一ヶ月近くサッカーができなくなったんだよ」
足にヒビ……。
こうやって笑いながら話してるだろうけど絶対痛かったはずだ。
どうしてこの人は辛くても、怪我してもこうやって笑って
……俺と違ってスポーツを続けられるのだろうか。

