「はい!」 俺は笑顔で返事をした。 「うん!これで俺もお役御免だな。 お互い違うスポーツだけどこれからも頑張ろうな」 とひらひらと手を山下先輩は振ると部室の中に入って行った。 本当に山下先輩にはいろんなことを教えてもらった。 これからは山下先輩を頼らずに頑張らなきゃいけない。 だけど、山下先輩に俺の名前を知ってもらえてたことはすごく嬉しかった。 「俺も行かないと!」 走りたくなる衝動を押さえながら一歩一歩歩く。 目指すところはひとつ、体育館にいる早瀬のところに。