「はい!」



俺は返事をして、中田先輩と交代してコートに入る。



まだ自分は中学生の最後の大会前日の時のように倒れてしまうことはないのだろうけど……



またあんな風になってしまう自分が怖い。



だから正直シュートのパスが回ってきてほしくない。



俺はなるべくシュートに関わるのを最小限にして、パス回しを優先にしながら走る。



「望月!3年にシュートさせようとする必要なんかない!



チャンス見つけたらどんどんシュートしていけ!



お前は練習終わった後もシュート練してるんだから、シュートに自信あるんだろ!



それともどっか痛いところでもあるのか?」



と勘ぐってきた相馬。



「どこも痛くありません!すいませんっ!」



俺は自主練をしていたことを相馬は知っていたんだと思いながら頭を下げて謝る。