首を傾げたわたしは飛鳥に声を掛けようと近寄ったけど、寸前で押し黙る。 切り裂かれたボロボロの上履きを見てしまったからだ。 「…何これ…」 声でわたしに気付いた二人は振り返る。 しかしわたしは床に置かれた上履きに目が釘付けだった。