「うわ~!!きれい!!」

美日月島の海は、すごく水が澄んでいる。椿は、そこに足をつけると嬉しそうに走り回る。その光景を遠くから見つめていた火燐や蓮流が椿の所まで走るとそのまま海へダイブ!そのまま水の掛け合いに・・・。

「お前ら!!」

緑涼は、椿たちにそう叫ぶと彼女たちの方向へ。そして、海へと飛び込んだ。
「結局やるんじゃん!」
「見てたらやりたくなってな・・・」
ニコニコしながらそう話した緑涼は、椿の顔を見る。さっきの不安とダメージが消えた顔に安堵したのか、緑涼は、ごつごつしたその手で水を掬い上げると、そのまま椿の顔に勢いよく振りかける。驚いた椿は「も~っ!!」とほほを膨らせ声にすると、小さく華奢なその手で応戦し始める。そこに加勢するかのように火燐も蓮流も・・・

「相変わらずっすね、兄貴は(笑)」

空我は、禮漸の横でグラスに入った日本酒をぐっと飲み干してそう話す。そして、その光景を見つめる禮漸に「兄貴は行かないんすか?」と尋ねる。すると「俺はちょっとパス。」といいながら、キセルの中の灰を袋の中に捨てた。

「なんでっすか?」
「さっきから嫌な予感がすんだわ・・・」

そういうと、またキセルに灰を詰め、マッチで火を点けるのだった・・・。

その後も、海で遊び、屋敷のテラスでディナーを楽しみ、椿達はほろ酔い気分のまま部屋で眠りにつく。しかし、夜が深くなるにつれて少しずつ足音は近づいていく・・・