その頃、古街では・・・

「早速、派手にやっとるし(笑)」
ニコニコしながら、キセルに火をつけソファに座る男。その横で「でしょ(笑)」と笑いながら、瓶入りのコーラを飲む男がいた。

「お前らな・・・いくら電話に出なかったからってあそこまでするとは(呆)」
「作戦にはなかっただろ、それ(呆)」
「「だって、イラッとしたから(笑)」」
「「ガキか、おまえら・・・(呆)」」

木のトレイに5人分のトーストとサラダを載せてきた男と火のついたタバコを銜え、マグカップとコーヒーを持ってくる男。そんな男達が一つのテーブルを囲んで朝食を始めようとしていた。しかし、約一名足りない。
その頃、その約一名はというと、自分の部屋に閉じこもっていた。カーテンで締め切られ薄暗く、あまり光が入ってこない部屋。空気も重苦しい・・・。
そんな部屋のベットの上で、頭から布団を被ってうずくまりながら、その男は身体を震わせながらぶつぶつと呟いていた。

“椿チャン、怪我シタ・・・ドウシヨウ・・・ドウシヨウ・・・ドウシヨウ・・・”

と・・・