私が好きなのはキミだけだから。




「棗がどうかしたの?」




私がそう言うと、梨花はぽかんと口を開けて私をみた


せっかくの可愛いお顔が台無しですよ




「棗くんがかわいそう……」



「え、なにがかわいそうなの?」



「だからぁ!なつ「う、上原さん!」




梨花が説明をしてくれようとしたとき、クラスの男の子から声をかけられた。



声がした方を見ると、顔をほんのり赤くした男の子が立っていた


確か……入江 恭平くん、だっけ?




「どうかしたの?」



私と目が合うと、さらに顔を赤くしてしまった彼



「ええっと……」