私が好きなのはキミだけだから。




いや、なんでって言われたって……




「分かるわけないでしょ!ふざけないでよ!」




こっちが聞いてんのになんでだと思うって、どんだけテキトーなのよ!





もー棗なんか知らないから!




「もーいい!私帰るから」




無理矢理棗の手を振り払うと、ドアに向かって歩きだした



やっと帰れるよ……




って思ったのもつかの間、




教室を出る寸前でまた手首を引かれ、気づいたらドアと棗に挟まれていた