そっと目を開けると、 そこには顔を真っ赤にした棗がいた。 「顔……真っ赤だよ?」 そう言うと、棗はさらに真っ赤になって、 「うるせー」 そう言って、私の目を手で隠した。 前真っ暗なんだけど……。 でも…… さっきの棗、絶対照れてたよね? 意外と可愛いところあるじゃん。 そう思って笑うと、彼はちょっと拗ねた声で、笑うなって言った。