そう言って席を立ち、教室から出ようとした ……んだけど、 どんっ 「きゃっ」 教室を出る途中で誰かにぶつかってしまった。 転んじゃうっ! そう思って目をつぶったんだけど、 痛みはいっこうにこなくて その代わりに右腕をひっぱられ、腰を支えられた。 え……私、転んでない? 目を開けると、目の前には…… あの日向棗がいた。