その言葉に、一瞬ドキッとした 「そう……か」 一瞬、大翔の顔が悔しそうになった気がした …………どうして? 「めいは修学旅行?」 「うん……。大翔は?」 「俺は普通に友達と旅行」 「そっか………」 お互いなにを話せばいいのかわからなくて、黙ってしまった 「じゃ、じゃあね」 この状況に耐えられなくて、私は棗の手を引いてその場を去った でも、最後の大翔の顔 ……あの切なそうな顔が頭から離れなかった